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漢方ブログ

第25話  不安で何度も確認せずにはいられない、不安神経症が漢方で

2010.11.02

 Zさん(28歳・女性)は、アパートの鍵やガス栓のコックの確認、手の洗浄など、毎日確認してやらなければいけない動作がたくさんあります。やめようやめようとおもうのですが、ある程度やらなければ、不安になり動悸がドキドキし始めます。また最初から確認のしなおしになるので、いけないと思いつつやっています。
 Zさんは、きちょう面でルーズなことが大嫌いです。母親のもとを離れ一人住まいになり、自分ですべてを管理しなければならなくなったらおこり始めました。それでも母親のもとへ帰るつもりはありません。
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 Zさんのこころの中では、確認することが、きちょう面さから生まれた一つの規約になっています。それを守らないと気持ちが納得できなくなってしまっています。しかし、規約を守りながら、反面、どうしてこんなことをするのかという葛藤が生まれています。
 行為をしても納得できず、不安になるのは、心気が虚しているためで、きちんとしないと気がすまないのは肝気が鬱しているためです。さらに肝気欝が心に影響を及ぼすという肝気欝擾心(かんきうつじょうしん)証という複雑な構造を生じています。不安で確認しようという気持ちと、確認しないでは気が済まないという間で、何度も行為を繰り返してしまうことになるのです。
 Zさんには肝気欝擾心証に用いる○○○○という漢方薬を飲んでもらいました。すると、確認行為もおさまり、不安感からも解放されました。ただZさんの良い面である、きちょう面さは残っています。

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