このような症状の方へ
嗅覚障害
54歳のAさんは2年前から臭いがわかりづらくなってきていましたが、ついにここ2か月前から臭いが全くわからなくなってしまいました。以前にやはり臭いがわからないときにステロイドで回復したことはありましたが、今回は効果がありません。偶然私の所をみつけて相談に入ってこられました。病院の検査では脳には問題はなく、鼻の嗅覚神経の問題だということです。私も色々聞いてみましたが、全く臭いはわからない状態です。花が好きでガーデニングをしているそうですが、せめて少しでも臭いがもどればという願いです。
以前にも、全く臭いがわからない人、この方は農業高校の先生でしたが、色々ハムや果物、野菜を作るので、やはり臭いがわからないと困るということでした。大学病院で嗅覚神経が死んでいないか調べてもらった所大丈夫だと言うので、漢方薬でよくなってもらったことがありました。ただ1年かかりました。今回はもっと早く結果を出したいと思っていました。
Aさんにくわしく尋ねますと、鼻もつまり、白いタンも多いと言っており、鼻炎症状も伴っています。胃も弱く、手足に異常な冷えがあります。嗅覚障害は通常用いられる漢方薬では効果が出にくいので、私はこのような時には香薬を使用します。つまり、神経のすみずみまで薬を作用させるためで、物忘れや痴呆、脳障害などにも効果があるものです。
Aさんには、2週間分まず投与したところ、いくらかいいような、臭いが分かる時があるという、良い反応がみえました。そこで同じ薬をさらに、2週間投薬したところ、コーヒーの臭いや、花のかおり、漢方薬の臭いもというように、次第にわかる臭いの種類が増えだしたのです。今は2カ月弱ですが、臭いはほとんどのものがわかるようになり、本当に偶然立ち寄って良かったと喜んでおられます。
治療の流れについて
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問診
現在の症状、治療に対してのご希望などをお伺いします。初回は詳しく体質等お聞きするため1時間ほどかかります。もし何らかの事情でご本人様がご来店できない場合は、電話相談も承っております。
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カウンセリング
今までの経過や体質、症状等を詳しくお伺いし、なぜ病気になったのか、そしてこれからどのように健康を取り戻していくかを一人一人に合わせてお話いたします。
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漢方薬のご用意
薬の用意ができたら、のみ方などを丁寧にご説明します。漢方薬なので、基本的な決まりごとや、お客様の生活スタイルに合わせたのみ方などをアドバイス致します。
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アフターフォロー
お薬をお渡しした後も、のみ方の確認やその後の経過を電話やメールなどでお伺いし、適切な対処をしていきます。特に飲み始めの時期には体調の変化にお応えできるよう、心身共にしっかりサポート致しますのでお気軽にご連絡ください。