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第52話 肝気鬱証だけでないうつや閉じこもりがある  パート3

2011.03.21

 30代の女性ですが、2年間病院でうつ病のための治療をしていました。治療によって一時は良かったこともあったのですが、病気休暇の期限がせまってくるとともに、朝が起きられなくなってしまいました。仕事には行きたい気持ちは非常にあるのですが、どうしても朝が起きられず、一度は目をさましても、ベッドの中でダラダラしてしまい、結局起きるのは午前11時頃になってしまいます。起きてみたものの、何で自分はこうなんだと後悔の念に襲われ、悲しくなって泣いてしまう毎日です。
 そんな折、昔難治性の脊椎間狭窄症を当方で治療をしよくなったことを思い出し来られたのでした。
特別に難しい状態でもなく、私が様子を聞いた限り、中程度の気虚証でした。その特徴は、朝が弱く、起きにくく、やる気が出ず、消極的だったり(本来積極的な人もいますが、この状態になると消極的になります)、目に力がなく、声も沈みがちになります。
 私が薬を投薬するのは、かまわないが、条件として今かかっている医師に、処方されている薬剤の一部に私は疑問があるので、この薬をこのまま飲んで良いのかを一度聞いてみてくださいと話しました。すると、驚いたことに医師からは色々やったが効果がみられないので、転院でもしますかといわれ、ガッカリしてしまったといいます。ということは、主治医も迷っているということになりますので、理由を説明した上で疑問のある薬剤を止めるのではなく、減量しながら私の漢方を飲んでもらうことにしました。
 そして、私が考えているスーパー補気薬を3日分飲んでもらったのです。宣伝になってしまいますが、私の著書である「すぐに役立つうつの家庭療法」には処方が書いてあります。3日後にきた時、患者が言ったことは、「先生ウソのように起きることができました。」と。患者は、仕事復帰に向かって体調を整えています。もちろん、無理はしないように、が最高のアドバイスであり、病院の薬とももうじき別れることができるでしょう。

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