漢方ブログ
第54話 末期の子宮ガン・膀胱ガン・痴呆症でも漢方で元気な89歳
2011.05.10
患者は子宮ガンと膀胱ガンで膣と尿道から毎日出血している。いまさらガン治療もさせたくないとの家族の希望により当方に漢方治療を依頼された。現在痴呆症もあり、施設に入居中である。漢方を飲みだし一ヶ月後に会ったときには、食堂にて介護の人もついておらずに椅子に座っていた。私が行くとスッと椅子から立ち上がって深々と頭を下げ、「お世話になっています。」と挨拶されたのである。出血も以前より減っており、食欲もあって、ご飯がおいしいと言っている。会話からは痴呆症とは思えないほど、常人と変わりがない。家族からは「とにかく、苦しまないように。」と頼まれているが、恐らく、百歳までお元気ではないかと、いやそこまで長生きさせてあげるつもりでみている毎日である。