漢方ブログ
第70話 痴呆症で昼も夜も大声でしゃべり続け、周りに迷惑をかける患者
2012.06.01
施設の方から、「先生、漢方でなんとか治療をお願いします。」と言われ、患者さんを見に行った。年をとっているとはいえ、ゆうに80kgは超えるであろう、体もがっちりした男性の患者である。会って、声をかけると、「先生、お世話になります。感謝します。感謝します。」と何度も同じことを、手を合わせながら大声で言い続けています。食事もしっかり、食べているという。
この声・・・本当に大きい・・で言われ続けたら、周りの人は眠れないであろう。
施設の人に、質問したことは、「通じはどうですか?」の一点だけである。それで、漢方薬を選んだ。
5日分の投薬で、聞いたところ、「お陰で、静かになりました。」との返事だった。