漢方ブログ
目の疲れからひどい偏頭痛に
2015.12.02
学校の先生であるSさんは、10年以上前から偏頭痛に悩まされてきた。痛みが出れば、ロ○ソ○ンを早目に飲んでしのいでいる。肩こりがひどく、頭痛は毎日で、仕事が休みの日にコンタクトレンズをはずして、メガネで過ごせば頭痛もおこりにくいことは承知しており、頭痛がひどい時には、頭をアイスノンで冷やしている。偏頭痛を苦しむ方には、大きく分けて二通りある。頭を温めたり、肩首の血行を良くすれば治るタイプと、頭を冷やし、絶対に血行を良くしてはいけないタイプに分かれる。血行を良くすれば良くなるタイプは割と簡単であるが、後者の頭を冷やすタイプは、偏頭痛外来に行ってもなかなか治らない人が多くいる。そんな方がよく相談に当方に来られ、Sさんもそんなお一人である。
Sさんの症状を良く聞くと、仕事をしていると、特にパソコンにむかっていることが多いのだが、決まって目が乾燥してきて、それから頭痛に来るという。目の疲労から目の潤いが無くなり、徐々に熱を帯び、それが経絡を通って、頭痛を起こす構造をしている。Sさんはこの薬を飲み始めて、毎日だった偏頭痛も週に1回となり、鎮痛薬も飲まないで過ごせるようになった。何より嬉しいことは、目の乾燥が治ってしまったことである。あれほどパソコンをやっていると起こっていた症状なのに。
世の中に目の乾燥を訴える人は多くおられるが、乾燥だけでおさまっていればいいが、Sさんのような偏頭痛になる方や、目の角膜に障害が起こる方もいる。いくら目の乾燥のための目薬をつけても、乾燥の原因が治らなければ繰り返すのは当然である。
悩んでいることがあったら、是非ご相談ください。きっとあなたのお役に立てる自信があります。