漢方ブログ
第34話 どこへいっても絶対良くならなかった肩こりと豪語する患者
2010.11.28
ときどきこのように相談に来るなり、「私の肩こりはどこへ行っても治らなかったんだから。」と豪語する患者さんがいます。そして今までの治療の経歴を事細かに話されるのです。ただ話すのではなく、治療で良くならなかった話なので、いよいよ私もそこに加わることになるのかと考えさせられる患者でもあります。
ただ私も伝えなければならないこととして、「今まで、私の肩こりはどこへ行っても治らなかったと言って来られた方で、治らなかった方はいません。」と。
だいたい10日も漢方薬を飲むと、楽になるのがわかります。仕事をしない訳にはいきませんので、仕事をしながら治すことになりますが、皆さん最後は決まって素直になられます。よほど、治したかった反動での豪語だったのでしょうね。患者さんは、漫画家、刺子を編む方、美容師など、やはり仕事がらが多いものです。そうそう、針灸師、マッサージ師の方もおられます。たかが肩こりですが、肩こりがどこから起こっているのかを判断して、治療しなければ治りません。