漢方ブログ
第38話 しもやけは温めていけないことがあることを知っていますか?
2010.12.12
しもやけになると、昔よくおばあちゃんに手をもんだり、手をこすりあわせたり、火鉢で温めたりしたほうがいいよと言われた覚えはありませんか?この方法は実は3割位の人には有効ですが、あとの人には無効か、悪化させるとということを知っていますか?
これは、しもやけは冷えて起こったからだと認識しているために生じた対処法なのです。確かに、しもやけは寒い思いをして起こりますが、しもやけの症状は人さまざまなのです。
ちなみに、患部が赤く腫れてるときに、温めたり、もんだりしたら、そのしもやけはどうなりますか?そうです。ますます、赤くなり、猛烈に痒くなり、ほてってきます。こんな状態なのに、血行を良くするビタミンEの入った軟膏を塗ったり、血行を良くする、漢方薬を飲んだりしたら、ますます炎症がひどくなって悪化します。血行を良くして治ると思い、一生懸命やっていて治らない人は、温めているからと思ってください。
話が診ている限り、ステージがあります。
第1ステージ:寒さにより発症したばかりの状況
第2ステージ:寒さから鬱血を起こしている状況
第3ステージ:鬱血から熱型になっている状況
第4ステージ:熱型になっている状況
以上のことを認識していれば、漢方薬も3日も飲めば良くなります。しもやけにいいだけでは、どんな治療なのかわかりませんよね。