漢方ブログ
第53話 東北関東大震災の被災者で半身不随の経過良好
2011.03.31
福島県の被災者で当店近くへ避難して来た方30人を漢方でケアしています。その中のお一人で、高齢の半身不随の方を治療しています。左腕が硬直し胸についた状態を維持しており、左半身麻痺のために常に車椅子に座って生活しています。左腕、左足が冷たく、動きが悪いだけでなく、力が入って硬直もしています。そこで、冷えをとりながら、筋肉の硬直をとるために、経筋を温補しながら、補肝陰することで、筋肉の緊張を緩めて動きやすくすることができると判断しました。漢方薬を10日分投薬して付き添いの奥さんに様子を尋ねると、今まで胸にへばりついていた腕が力が抜けて、離れて稼動しやすくなったと言うのです。被災はしたが、こちらで漢方の治療ができて回復できるようならこんなにいいことはないとおっしゃっています。今も治療は継続中です。