漢方ブログ
第82話 不妊症・冷え症に大柴胡湯を使う・・・パート1
2012.11.13
患者さんの訴えで、冷えると聞けば温め、暑がりと聞けば冷やすような治法をしているのでは、漢方専門という看板に頼る患者さんが救われない。ある漢方では、苦い薬が飲めないと陽虚であるらしい。これもまたおかしな話である。ならば、呉茱萸湯はいかがなものであろう。これほど苦い薬が胃陽虚に使うことがあるではないか。汗かきであると言うだけで、虚証というのもあるらしい。汗にも虚実があるのにもかかわらずである。これは、判断する弁証不足によるところが多い。