漢方ブログ
第4話 鼻の症状・病気 漢方編
2008.02.11
冬になるとお母さんに連れられた子供さんが相談によく来られます。風邪やタンのからんだ長引いた咳、喘息、のどの痛み、扁桃腺炎、おでこや目の奥、目の下の頬の痛みなど色々訴えがあります。お母さんとの話中、そっと子供さんに視線を投げますと口をポカンと開けています。鼻がつまっているので、口呼吸によってきまって朝になるとのどが痛いと言い、普段から水分、ジュース、コーラ、清涼飲料水をよくとります。このような子供は鼻が弱いためにのどや咳にきているケースが多々みられます。お母さんの知らないうちに、鼻炎であったり、副鼻腔炎になったりしているのです。鼻やのどの粘膜を丈夫にし、風邪や咳を改善させる漢方薬があるのです。しかし、そういいますと、必ず何という漢方薬がいいのですかと当然聞かれます。また、そういう患者さんの気持ちに便乗して、何々には何々がいいと商売をする人も当然でてきます。漢方では、透明でサラサラした鼻水と、白く濁った水っぽい鼻汁と、白く濁ったとろみのある鼻汁と、黄色の透明な鼻汁と、黄色のドロッとした鼻汁、黄緑色のウミ状の鼻汁では全く治療法が違うのです。鼻をかんでみればわかりますが、鼻汁の粘り具合でかんだ時の切れ具合が違いますよね。当然その鼻汁がのどに回れば、その粘り具合によってのどにからんでまいります。そうして、咳やのどが悪くなる人が出てくるのです。お母さんの観察力も治療には必要ですし、世間でよく宣伝しているものに対しての注意力も大事です。