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頭痛がひどく休学せざるを得ない子

2015.01.09

患者は、13歳の中学生女子 小学校3年生の時にすでにMRIをとったことがあるという長い頭痛持ちである。朝の登校時に強い頭痛が起こることが多く、そのため通学ができない。かといって日曜日にも発症することもあり、習い事があるという。左の側頭部に起こるこの頭痛は、鎮痛薬を飲んで寝ないとおさまらないので、朝通学しようにもできないのである。あまりにひどいので、昨年の12月15日からやむをえず休学するようにしたという。その母親が昔私の漢方で良くなったことを思い出し、船橋から親子ともども相談に12月25日に来た次第である。
頭痛の状況を聞いてみたが、寒い時に多いかもとか、春先に多いかもとハッキリしない。また、温めたり、冷やしたりするとどうかと尋ねてもハッキリしない。頭痛の弁証の確認が取れない状態である。弁証というのは、漢方薬を選ぶ際の診断のようなもので、診断する際の決め手がハッキリしないことを意味する。
ただ、私の経験では、この側頭部の頭痛は、経絡でいえば肝胆経上の頭痛で、偏頭痛は温めてはいけないという経験則がある。よって、萩原創作偏頭痛処方を二週間分投薬した。12月25日に来店し、元旦には頭痛が起こらなかったという。1月2日から以後頭痛は起こっておらず、1月6日から登校できているという。これには、母親もビックリ感激している。
その母親も胃腸が弱く、47歳にして物忘れがひどく、考えがまとまらない方で、気力を振り絞って外に出かけるという。訪問介護の仕事であるが、疲れてしょうがなく、頭痛、足の冷え(感覚がなくなるほど)、手のこわばり、腹をこわしやすいなどの症状がある。一年ほど前から、連珠飲という漢方薬を飲んでいるが、少しは良くなったかなと感じている。私が様子をうかがうと、胃腸の冷えが基礎となって、すべての症状が出ている状況なので、そのための処方を10日分出し、連珠飲は止めていただいた。1月7日には冷えもとれ、頭もすっきりし、元気になり、仕事も疲れにくくなったという。もちろん、お腹の調子もいい。これで、親子ともども永年の病気から解放されることになろう。
今日も、発達障害、過食、うつ、対人恐怖、不眠の相談電話がかかってきた。出かけることが困難だという。精神科の薬をいくら飲んでも治らず、効かなくなってきているという。それは、根本を治しておらず、症状をおさえることしかできない薬だからである。この人も救えると思う昨今である。

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