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子宮体ガンからリンパ節転移・肝臓転移・胸膜転移の60歳女性

2015.01.30

突然、遠方である患者さんから電話がかかってきた。病気が病気だけに、良いといわれることは積極的に取り入れており、乳酸菌○○や○田酵素などを服用している。食事は肉はとらずに、野菜中心にしているが、とにかく体力が落ち、息切れが激しく、疲れやすく、手足の冷えが強い。しかし、いたって前向きで、御自身の病気を暗く受け止めている様子は声のトーンからはみうけられない。好きなダンスも続けておられるが、息切れ、疲れがあるのでしんどいとおっしゃるが、むしろこれで続けていることを評価したい。
このようなガンの病気をする人や治療中の人が大きな過ちをすることがある。良かれと思ってしている食事が間違ったことをしてしまっているのだ。
私の言うとおり指示した薬を服用した患者に、一週間後電話したところ、体調もすこぶる良く、体力もついてきたとおっしゃっていた。
さらに、注意すべきことは、たいていのガンに良いと言われる健康食品で胃腸を傷めていることが結構あることである。
患者の体調も考えずに、高価な吸収されにくい健康食品を飲ませても、負担になっていれば、ガンを治すどころではなく、むしろ不健康にしてしまう恐れがある。
健康食品どころか不健康食品になってしまう(笑)。
不健康食品の投与は木をみて、大事な総合的な森を見ずの療法になってしまう。
特にこのような藁をもつかみたい病気や患者さんに、治療する側の人がどれだけ病気をわかっているのかが、一番問題かもしれない。

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